コラム
2.142019
遺言無効請求について
本日、物腰のとても柔らかい弁護士の先生にご面会の機会を頂戴しました。
遺言無効請求が、最近急激に増えていると先生よりお聞きしましたので、調べてみました。
遺言無効請求とは
亡くなった方の遺族が、遺言書の内容をみて無効であると訴えることです。
認知症になってしまった遺言者が、第三者の誰かに書かされてしまったのでは?と疑念を抱く内容の場合に、よくあるケースだそうです。
その場合の手続きですが、遺言無効の主張をすべきか否か判断がつかないため、
医療記録、介護記録などを収集・分析調査をします。 認知症だったという客観的証拠を集めて遺言を無効化しないといけません。
その他、遺言偽造、遺言作成日と記載日が異なると推定される場合、他の人に手を加えて書いてもらったであろうと予想される場合も遺言の効力を問うために訴訟になるそうです。
遺言無効請求訴訟は、主張が多岐にわたるケースが多いので、第1審の判決まで最低1年は必要だということでした。
遺産は承継されても時間は有限であることを忘れてはいけませんね。