アウルプロパティ代表 尾藤弘子の不動産情報

コラム

平和な日本と空き家

空き家問題はどうしたら解決するのだろうか?
コロナの影響を受け、地方移住が進む中ようやく地方行政の移住促進事業も軌道にのるのではないかと思いますが、移住したい人たちが想像する住みたい空き家と現状の空き家とギャップが生じて移住がスムーズにいかないのではないかなとも感じています。

空き家レンジャーというコミュニティには全国から空き家問題を楽しく解決したい仲間が集まっていますが、ある程度その地に深く関わっていかないと警戒されて空き家の情報自体も閉ざされてしまうようです。

また、地元の空き家問題に関わるとなると必要以上に周囲から期待をかけられるので、中途半端な覚悟で取り組むことはできないと言っていました。

空き家問題を解決するには家そのものではなく、所有者の心の問題解決なのではないかなと最近感じるようになりました。

片付けが進んでいない状態の空き家であれば、まずは一緒になって片付けてあげることで家が整理され、すっきりすることで頭の中のゴミも消えて心がスッキリします。

無理に空き家を活かすのではなく、良質なものそうでないものと区別して昨今のウッドショック問題を解決するために壊してリユースする。サーキュラーエコノミーの概念を取り入れることも一つだと思います。

平成 30 年住宅・土地統計調査の結果、空き家数は 848 万9千戸と過去最多です。
一方で住宅ローンをコロナの影響を受けて支払えなくなった方が出てきたり、コロナを苦に自殺された方もいらっしゃるようです。
「日本が平和すぎるから空き家が空き家でいられる。」
「ほかの国なら空き家にしていたら誰か住んでる。」
そんな笑える話もあります。

困ったら誰かが手を差し伸べて助けてあげられる社会にすることが先決であり、空き家もそんな素敵な空き家に生まれ変わるといいなと思っています。

三浦半島に空き家を活用した18歳以上の若者をサポートできるアマヤドリという場所があったり、福岡市では空き家をつかって社会貢献したい方と借りたい方とのマッチングプラットフォーム社会貢献型空家バンクがあり福岡市社会福祉協議会と古家空家調査連絡会が対象不動産に関わる法務、税務、建築面での課題をワンストップで全面的にバックアップし、空家の状態を可視化、最適な活用の方法を検討し空家の処分を促進。
今後の中古住宅のストック増加を見据え、個々の空家が持つ特徴を利用して住居使用以外の社会貢献型の活用法を提案されています。

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