コラム

世界の地域再生@イタリア

最近最も注目されている「分散宿」アルベルゴ・ディフーゾという過疎となった村を観光業で再生するためにつくられたイタリアの宿泊施設があります。

単なる宿泊施設ではなく、地域の人と連携して、地域産業を再生しながら、地域の価値を高め、結果的に観光業へつなげるのが特徴です。

イタリア国内のアルベルゴ・ディフーゾと異なり、経営方法、建物、サービス内容は事業者によって多岐にわたります。古い住宅や公共施設を活かしてリノベーションし宿泊施設としています。
また、地域リーダー的な資質をもつ経営者が存在し、小さな地域経済が生まれています。
今後の日本があるべき姿かもしれません。

イタリアの廃村にアルベルゴ・ディフーゾをつくっているイタリアの実業家は、その建物のリノベーションでも徹底的に新しい建材を使いません。
室内にフィリップ・スタルクの浴槽を置き、海外からの著名人が宿泊する高級ホテルとなっています。

イタリアの不動産市場は、ヴェネチアやフィレンチェのような観光都市は地価が上昇傾向にあります。一方、イタリアの地方の山村はどこも過疎化が深刻で、地価はさがっていく一方です。日本ととても似ています。

世界中が観光ブームで、主要な観光都市の価格が高騰する中、小さな村や田舎での滞在が注目され始めたのはイタリアに限ったことではありません。

アルベルゴ・ディフーゾでは、基本的に地産地消の食事が提供され、楽しみはスポーツです。トレッキング、サイクリング、カヌー、ヨガなどの特化したスポーツに力を注いでいます。
ゆっくり休めるスパやマッサージ室を設ける宿も増えているそうです。

既存の建物を活かし観光業をもりあげる取組は、今後日本も必然になると感じました。

参照文献:『イタリアの小さな村へ-アルベルゴ・ディフーゾのおもてなし』
著:中橋恵(日伊文化コーディネーター)

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