コラム
3.202019
間取り変更に注意
2018年4月より「安心R住宅」制度がスタートしました。
「安心R住宅」は、下記①~③の要件を満たしているので安心ですよ。
とお墨付きを与えるものです。
中古住宅を促進させる背景は、新築の取引件数より中古の取引件数が上回っているため、購入後のトラブルを予防するための施策の一つであるとも言えます。
①基礎的な品質があり「安心」
・新耐震基準に適合
・インスペクションの結果、既存住宅売買瑕疵保険の検査に適合
②リフォーム工事が実施されていて「きれい」
・リフォーム工事によって汚いイメージがない
・リフォーム提案書がある
・外装、内装、水回りの現況写真を閲覧できる
③情報が開示されていて「わかりやすい」
・公告時に点検記録等の保管状況が示され、さらに求めに応じて詳細の情報が開示できる、今までに実施した点検や修繕の内容がわかる
・どんな保険・保証がつくかわかる
では、書類が揃っていればいいのでしょうか?
実際、検査済証があっても竣工後間取り変更され、本来撤去してはいけない耐力壁が撤去され、耐震性が著しく低下していることもあります。
「図面と現況が異なる場合は現況優先とします。」とされた場合、耐震チェックをしたところ耐震補強工事が必要だと診断された事例もあるため間取り変更が行われている場合は注意が必要です。