コラム
1.102019
東京仏像巡り
年始に必ず日本人が訪れる仏像様。仏像といえば、京都や奈良というイメージがありますが、東京にも多くの美しい仏像が存在します。
ひとことに仏像といっても、階層順に【如来】【菩薩】【明王】【天部】に分かれ、意味合いが異なるそうです。
お寺に上がるときは、人の家にお邪魔するように、仏像を守る方々に敬意を払うことが大切と神仏研究家の宮澤やすみ氏は言っています。
東京の仏像を階層順にご紹介したいと思います。
【如来】薬師如来(い光山・安養寺)神楽坂駅徒歩5分
病気の治癒や国の安定など、現世でのご利益をもたらす如来。奈良時代の末期以降から薬瓶をもつようになったそうです。
【菩薩】十一面観音菩薩 (大本山永平寺別院・長谷寺・観音堂)表参道駅徒歩10分
11面の顔をあらゆる方面に配することで、衆生の救済に目を向ける観音菩薩。頭上の面は、慈悲、怒りなどの表情があります。
【明王】不動明王 (大聖山・南谷寺・目赤不動尊)本駒込駅徒歩4分
大日如来の教令を受けて、邪悪や煩悩を破壊し、衆生を教化する明王。剣で欲望を断ちきり、羂索(縄)で欲に溺れる者を救い上げてくれる。
【天部】閻魔 (賢臺山・法乗院・深川ゑんま堂)門前仲町駅徒歩6分
インド神話のヤマという死神が原型。死後の行先を決める裁判を担当する冥界の王。嘘をつくと舌を抜かれるという話でもおなじみ。
薬王山・福泉寺には福徳をもたらす神として信仰される7人の神、七福神の像が並んでいます。
ボケ封じ観音やぽっくり大師の像などがあり、崇められているようです。
様々なご利益を頂きに参拝に訪れるのもよさそうですね。