コラム
7.22019
保育園×グッドデザイン賞
自然の偉大さ、美しさを感じ、すべての人や物に感謝できる心を大切に
子どもが自主的に遊べる環境づくりで有名な川和保育園(横浜市都筑区川和町890-2)は、自然の地形に囲まれた敷地形状に合わせて園庭を囲うように園舎を配置し、園庭と森を密接とした関係に築き、子供たちが様々な居場所をつくれるプラットホームとして新園舎を完成させました。
最近は、公園などの規制された空間で与えられた遊具で遊ぶか、ゲーム機などで遊ぶ姿が多く、街中から空き地や原っぱなどの余白的な空間はなくなってしまい「自分で考え・自分で遊ぶ」子供たちが減ってきてしまっています。
かつて、私も友人と何もなくても遊んできたような記憶が片隅にあります。
屋久島の子供が肩に蛇を巻いて見せてくれていた時は流石に、私にはできないと思いましたが、もう少し自然が身近にあったのです。
子どもに怪我をさせないように子どもを危険から遠ざけるのではなく、むしろ子どもが自分の力に応じた小さな経験をすることで、自らを守る感覚が身につき、大きな事故を予防できるそうです。
日常生活の中で触れられるものすべてが、メンテナンス性や交換のしやすさが重要視されてしまい、本物に触れる機会が減ってしまう中、初めて知る本物の素材に触れて五感を刺激してあげることが非常に重要と感じています。