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コラム

温泉×トラフグ×町おこし

海のない栃木県那珂川町で海水の代わりに温泉水を使ってフグを養殖する「温泉トラフグ」の養殖が成功し、今、「温泉トラフグ」をつかった町おこしが全国区で広がりをみせています。

10年前に、野口勝明さんは、故郷の環境資源で何かできないかと海水に似ている地元のしょっぱい温泉水、塩化物泉による魚の養殖をスタートさせました。
タイ、ヒラメなどを試し、単価の高いトラフグに落ち着き、現在は温泉トラフグ専門の会社「夢創造」を経営、年間25トンもの量を出荷しています。

養殖施設には、廃校になった栃木県那珂川町武茂茂小学校を活用しています。
最近は、養殖技術のノウハウの輸出もされているそうです。

地元栃木県那珂川町(人口16,964 平成27年現在)の「トラフグ」経済効果は、少なくとも6,000万円。
那珂川町のふるさと納税支援にも「温泉トラフグ」が最も選ばれる名産品として役立っており、那珂川町の知名度にも貢献しています。

現在は、札幌から愛媛県新居浜市の全国13か所で養殖が始まっています。

地球規模での環境変化による水産資源減少の解消に、環境変化に左右されない新しい漁業のスタイルとして非常に魅力的な事例だと思いました。

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