アウルプロパティ代表 尾藤弘子の不動産情報

コラム

「京町家」再生プロジェクト

築年数の古い物件は改修費用も解体費用もかかり、その上融資が厳しいので、個人の方はそのまま売却、その後不動産会社は更地にして販売するのが通常です。

京都の伝統的住居である「京町家」※は、年間約100棟以上のベースで減少し続けています。
※「京町家」とは、昭和25年以前に京都に伝統的な工法で造られた木造家屋です。

人々の暮らしと共にあり続けてきた「京町家」歴史的・文化的建築物を守るために民間の資金で守り、活かす運動が「京町家」再生プロジェクトです。

三田証券では、不動産特定事業法に基づく不動産ファンドを組成し、投資家に出資を募り、捻出したお金で地元の職人さんに改修工事を依頼、高級宿泊施設として再生させ、投資家に家賃収入として配当させています。

3口以上で一泊無料。6口以上で2泊無料にしているそうです。

改築やリノベーションに多額の費用がかかってしまい、手放すオーナーも多い中、このようなスキームを使うことにより、京都の文化的な街並みを守る建物保存事業として、そして、増加し続ける外国人観光客の受け皿として、魅力的な取組だと思いました。

関連記事

ページ上部へ戻る