アウルプロパティ代表 尾藤弘子の不動産情報

コラム

忘れてはいけない平成の記憶

平成が幕を閉じ、まもなく令和が始まります。

平成に起きた巨悪な事件や記憶に残る素晴らしい出来事が、連日ニュースで放送されていました。

私が印象に残ったのは、2011年2月22日にニュージーランド、カンタベリー地方で発生したマグニチュード6.1の直下型地震 「クライストチャーチ地震」 です。

その後、東日本大震災が発生してしまったので、ニュージーランドでの日本人の死者が28名にも及び、家族の悲しみや困惑は想像を絶するものだったことを連日、報道されることはありませんでした。

地震でわかったことは、被害にあった学生が学んでいたCTVビル、1か所だけが最大の被害を出したことです。

実は、CTVビルは2010年9月の地震で複数の亀裂が生じ、2010年末から始まった隣接ビルの解体工事の衝撃で亀裂が拡大していたのです。
おまけに地震の前日には、隣接建物解体工事の一環としてCTVビルの壁に穴が開けられていたそうです。

「天災ではなく、人災だったのではないか?」

2012年12月10日、ニュージーランド政府の独立機関であるカンタベリー地震王立委員会]は調査結果を公表し、原因は不適切な設計と施工にあるとしました。

しかし、遺族への謝罪はないまま時が過ぎているという話でした。

建物の施工不良が原因でもたらされる死、令和にはそのようなことが起きてほしくないと切に願います。

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